「芸能人格付けチェック」視聴者は正解できるのか?

概要

元日の名物番組「芸能人格付けチェック」で毎年出題されるストラディヴァリウス(ヴァイオリンの名前)の聞き分け問題。
お茶の間で挑戦する方も多いと思いますが視聴者は本当に正解できるのか調べてみました。
結論から言うと視聴者の聞き分けは不可能。
詳細な調査結果は下記をご覧下さい。ただし若干オーディオの知識が必要です。

詳細

2014年の元日にテレビ朝日系列で放送された「芸能人格付けチェック」。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
いくつかのジャンルで芸能人が本物を見抜けるかをチェックする番組です。

この番組、毎年ストラディヴァリウスの聞き分けが出題されます。
私は毎年当てようと挑んでいるのですが、イマイチ違いがよくわかりません。

そこで今年こそはと音響機材を揃えてみたのですがやっぱりわからない。
何度聞いても違いが聞き取れないのです。
王者 GACKT 様は毎年当てており、毎年必ず「高音の鳴りが違う」とのコメントを残します。
そこに注意して聞いてみるもやっぱりわからない。

そこで音声を解析して、高音成分にどのような違いがあるのか確認してみることにしました。
ストラディヴァリウスの方は高音成分に顕著な違いが見られるはずです。

スピーカーは YAMAHA パワードモニタースピーカーMSP3 です。カタログ上は 65Hz~22kHz まで再生できます。
マイクは SONY ステレオICレコーダー SX1000 です。カタログ上は 96KHz/24bit 録音が可能です。
また、レベルオーバーが起こらないように、オートゲインコントロールは OFF にし、マニュアルモードで録音します。
マニュアルモードであれば、レベルオーバー時にランプが点灯して知らせてくれるのです。
今回はレベルオーバーが起きない範囲で極力ゲインを上げて録音を行ないました。

結果として平均スペクトルは以下の通りでした。

芸能人格付けチェック A (ストラディヴァリウス)
芸能人格付けチェック B (普通のバイオリン)
あれ?違いが見当たらない...
それどころか 15KHz でガタンとレベルが落ちてる...

スピーカーとマイクはこのようなことが起きないものを使用しているので、後は TV チューナーでフィルタされている可能性が考えられます。
そこで、別の音源も試してみました。 NHK で放送された「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」です。

同じ環境で録音して解析した結果以下のようになりました。

至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎
15KHz でのレベルダウンは起きていないので TV チューナー側の問題では無さそうです。

芸能人格付けチェックの方はバイオリンとチェロの二重奏ですし、 NHK の方はバイオリンソロです。曲目も異なります。
ただ、 15KHz でのレベルダウンは自然に起きるとは考えにくいです。
そのため、芸能人格付けチェックの方はフィルタが掛けられているか、番組制作時点のマイクでレベルオーバー等の問題が起きていると考えた方が良さそうです。
つまり、王者 GACKT 様の言うように高音成分が聞き分けのポイントであるならば、視聴者の聞き分けは不可能であるということになります。

なので今後、家族で芸能人格付けチェックを見ていてハズしてしまっても、「これは収録機材の問題だな。ウン」とか言えば良いと思います。

きっと無視されますから。


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